フランス料理と聞いて、あなたは何を思い浮かべられるでしょうか?結婚式のお祝いの席や素敵なデ−トで行かれるフランス料理店のコ−ス料理などで出て来るフォアグラや鴨肉のステ−キなど、高級感漂うお料理を想像される方が多いかも知れませんね。
ですが、フランスの家庭料理と言うのは実際には安くて手軽に作れて、大人数でも手間のかからない煮込み料理やオ−ブン料理がほとんどなんです。特別な高級食材を使用するわけでもなく至ってシンプルで普通に家にある食材で作れるものばかりです。
今回は現地在住の筆者が、メインディッシュになる郷土色豊かなフランス家庭料理をご紹介します。
フランスで絶対に食べたいおすすめ家庭料理11品
1. Cassoulet / カスレ
まず最初に筆者のフランス人旦那がこよなく愛する「カスレ」と呼ばれる、白インゲン豆の煮込み料理です。
この料理はフランス南西部ランドック地方の郷土料理です。ランドックのワインとの相性が抜群です。白インゲン豆とソーセージ、鴨のコンフィと言って鴨肉を塩漬けにしておいて低温の油脂でじっくりと火を通した保存食、豚肉、トマト、オニオン、ニンジン、ブーケガル二を長時間煮込んでからオーブンで最後に焼き色が付く程度に焼いたお料理です。白インゲン豆が全ての具材のうまみと脂を吸って美味しく柔らかくなっています。油脂を沢山使っているお料理なので最高にカロリーが高いです。
これはランドック地方のカルカッソンヌ、カステルノダリー、トゥールーズの3地区がお互いに本家本元だと言い合っていて、地区ごとに中に入れる具材が多少異なります。例えば、カルカッソンヌでは羊肉や季節によってはヤマウズラを使用するのに対してカステルノダリーでは豚肉や豚皮、そしてトゥールーズでは羊肉やトゥールーズソーセージを使用します。各家庭でも異なっていて「何でもある物入れちゃえば?」と言う感じで色々入れているお料理でもあります。
このお料理は、元は1339年から約100年もの間続いたイギリスVSフランスの」「100年戦争と呼ばれている時代に、村人達が傷つき動けなくなっている兵士達の為に村にある材料を煮込んで作った物が発祥となっているんだそうです。カスレは冬場は特に体がポカポカして美味しく頂けますよ。
なお、ワインに合うフランス料理については以下で特集していますので、こちらもぜひチェックしてみてください。
2. Galette & Crêpe / ガレット&クレープ
次に名前ぐらいは良く聞くかもしれませんがお菓子のガレットではございません。これはフランス北西部ブルターニュ地方の郷土料理で食事として食べられています。
通常のクレ−プ生地を想像して頂くとわかりやすいと思いますが、小麦粉ではなくてそば粉が使われている甘くないクレープです。小麦粉のクレープよりも色が少々黒っぽいです。ガレットの中には、タマゴやハム、チーズ、シーチキンやコーンなど乗せます。自分の好きな具材が入れられて非常にお手軽です。
一般的にはガレットをまとめて焼いて、卓上用のクレ−プを温めるホットプレートの様なものの上に置いて、温かいガレットの上にハムやチーズを乗せて、ナイフとフォークを使って頂きます。ダイエット中の方や、軽めの食事をしたい時におすすめの食事です。
味付けはご自分の好みでケチャップやマスタード、マヨネーズなどでどうぞ。意外にそのままでも食材の味が楽しめて美味しいです。そば粉特有の軽い苦みがクセになるかも知れません。そば粉には、ルチンと呼ばれるビタミンPが含まれている為に毛細血管を丈夫にしてくれる作用があり、カロリー控えめでヘルシーで若い女性や健康志向の方にも好んでガレットを食べています。また大勢が集まるホ−ムパーティーでも人気です。
ガレットのそば粉を小麦粉に換えたものがクレープです。デザートやオヤツに頻繁に食べられているフランスでは最もポピュラーな食べ物です。筆者の家でも良く作ります。子供の学校でイベントがある時にもフランス人はクレープを焼いて持参します。
フランスのクレープはとてもシンプルです。もっともよく食べられるものは砂糖をかけただけのクレープです。かかっている量はかなり多めです。次にチョコレートクリームの付いたものや、ジャムを塗ったものです。フランス人は保存食として手作りのジャムを作っている人が多く、各家庭によって色々な味のジャムが食べられています。
ちなみに余談ではありますが、フランスでは2月2日に家族や親戚、友人達と共にクレープを食べる習慣があります。日本でも節分に巻き寿司を食べますが、似た様なものですね。クレープはその色と形が太陽に似ているので良い天気に恵まれるとも言われています。この日はフランスの匂いはクレ−プなのではないかと思うぐらいに、どの家からも香りが漂って来ます。そして、左手に硬貨を握りしめながらクレープを焼く風習があります。焼いている最中にクレープをフライパンの上で放り投げて上手にひっくり返す事が出来たならば?その1年間は貴方にとって幸運のお訪れる1年になるでしょう。
ガレットもクレープも、シードルと呼ばれるリンゴのお酒との相性が抜群です。是非ご一緒に召し上がられてみて下さいね。
3. Tartiflette / タルティフレット
フランス東部オートサヴォワ地方の郷土料理で、冬の定番家庭料理です。秋冬の寒さが厳しい時期になると、どの家庭でも体を温める料理としてよく食べられています。非常に高カロリーですがとても美味しいので1度食べたら病み付きになる事は間違いないと思います。筆者も冬になると頻繁に作るようになります。週に1度は必ず食卓に上がります。
この料理は、ジャガイモとルブロションと呼ばれるオートサヴォワ地方のチーズとべーコンデ作られているグラタンです。ルブロションチーズは特有の匂いがあるので嫌がる人もおりますが味は最高です。グラタン好きな方には絶対に喜ばれる料理です。
タルティフレットは、塩茹でしたジャガイモと炒めたべーコンとオニオン、ニンニク、塩コショウだけで作られる非常にシンプルなものです。家庭によっては生クリームを少々加えて作られる場合もあります。またルブロションチ−ズの独特な香りと味が苦手な家庭ではカマンべールチーズで作られる事もありますが、筆者のおすすめは絶対にルブロションチーズで作られたものです。焼いている時に広がるチーズの香りが食欲をそそります。
この料理は1品でとても満足感がありますが、付け合わせにハムやソーセージなどの豚肉製品、もしくはスモ−クされた生ハムが一般的です。とても高カロリーで存在感のある味なので、さっぱりと召し上がりたい方にはサラダをおすすめします。このお料理には少し甘めの白ワインが良く合います。
4. Raclette / ラクレット
こちらもタルティフレットと同じくフランス東部のオートサヴォワ地方の郷土料理です。皮付きのまま塩茹でしたジャガイモやハム、ソーセージ、べーコン、生ハム、サラミ、チョリゾー、ひき肉やサラダ、ピクルスなどにラクレットと呼ばれるチーズを溶かしたものをかけて食べる料理です。ラクレットチーズの存在感で、見た目よりも遥かに満腹感を感じられると思います。
ラクレットチーズは非常に高脂肪で脂っこいので、サラダと一緒に食べると美味しいです。フランス人はサラダよりもジャガイモを好みますが、一緒に飲むワインには辛口の白ワインがおすすめです。
この料理は「ラクレット機」と言うものを使います。日本でもお馴染みのホットプレートの様な2段式になっている専用の機械です。上が鉄板になっていてハムなどを焼いたり出来ます。ここに塩茹でしたジャガイモを置いて温めたり下にはミニパンと言ってラクレットチーズを溶かす小さな鉄板があります。
また、このラクレット機、フランス家庭では必ず一家に一台は存在します。人がたくさん集まる事の多い家庭では2〜3台所有している事も珍しくありません。近年は日本でもラクレット機が普及しているようですね。大人数の食事会の時などには料理をする手間が省けるお手軽な手抜き料理の一つでもあります。
筆者の家では、来客があるけど料理をする時間がない時や、疲れて料理が出来ない時にラクレットにしています。全ての素材が美味しいのでチーズをかけるだけで美味しく食べられちゃいます。タルティフレットの様にチーズにクセがないので、お子様からお年寄りまで喜ばれると思います。
5. Quiche lorraine / キッシュ ロレーヌ
フランス北東部アルザス・ロレーヌ地方発祥の料理で、べーコンが入った塩味の食事用のタルトです。温かくても冷たくても、どちらでも食べられています。
中身は単純にべーコンだけのものが普通なのですが、家庭によってはオニオンやほうれん草を入れたりもします。料理人ごとによってレシピが違うので、各家庭の好みや気分でレシピが異なります。筆者の作るキッシュ・ロレーヌは子供達が野菜嫌いなので、ほうれん草のピュレを混ぜ込んでみたり、キノコを入れて作ります。生クリームや牛乳で味がごまかされてしまうので食べやすくなりますし美味しいです。
この料理は、家庭によって本当に様々に作られているのでタルト生地がパイ生地の家庭もあります。筆者のお姑さんの家では生クリームを使わずに牛乳だけで作るので、軽い味わいのキッシュが食べられます。またべーコンにハムなどを加えて具だくさんにしたりもしています。
また、どの家でも「自分の作るキッシュが一番」だと自負していますので、フランスで食べ比べてみて、自分の好みの味を見つけるのも楽しいかも知れませんね。相性の良いワインですが、キッシュ・ロレーヌには辛口の白ワイン、もしくはロワール産のフルーティーな赤ワインがよく合いますよ。
余談ですが、ドイツとの国境付近にあるロレーヌ地方では5月1日に北国の遅い春の訪れをお祝いします。この食卓に必ずキッシュロレーヌが登場し家族や親戚皆で食べる風習があります。この日はフランスでは祭日です。そして「すずらんの日」とも呼ばれていて、幸運のシンボルとされています。
筆者も毎年、近所のおばあちゃんやお姑さんにすずらんのミニブーケを頂いています。この日に運良くフランスに居る方は、是非すずらんで幸運をゲットしましょう。
なお、フランスの春に開催されるイベントについて以下にまとめていますので、こちらも一読してみてください。
6. Hacis parmentier / アッシ パルマモンティエ
ジャガイモのピュレと牛ひき肉が大量に入ったミートソースの重ね焼きです。牛ひき肉にトマトやハーブ、オニオン、ニンニクを混ぜて炒めてから耐熱皿に入れ、その上に市販のピュレか自家製のジャガイモのピュレを乗せて、更にその上にグリュイエールチーズ、もしくはパルメザンチーズを乗せてオーブンで焼いただけの簡単でシンプルでポピュラーなフランス全土における家庭料理です。赤ワインとの相性が抜群です。
大勢で集まる時のメイン料理です。手軽に作れる上に安上がりなのと、フランスではジャガイモが主食なので家庭で頻繁に食卓に登場します。学校給食などでも必ず出てくる料理です。
この料理は、使用するジャガイモによっても違う味が楽しめますので、各家庭によっても味が違います。フランスでは病人食としても用いられています。
アッシ・パルモンティエは、18世紀後半の飢饉の時にフランスの気候風土に合う様に品種改良をし、更にはジャガイモの栽培を成功させ、ジャガイモの生産と振興に貢献されたセーヌ県の薬剤師であった「アントワンヌ=オグスタン・パルマンティエ」の名前が付けられています。
見た目のボリュ−ムと違って、胃もたれしないし、ジャガイモの美味しさがあとを引きますので是非召し上がってみて下さいね。お子様にも喜ばれるお料理です。
7. Bœuf bourguignon / ブフ ブルギニヨン
フランス北東部ブルゴーニュ地方の郷土料理で、牛肉の赤ワイン煮込みです。1年間通してフランス家庭では良く作られています。
牛肉の赤ワイン煮込みと聞くと高級なイメージがあるかも知れませんが、実際は庶民の家庭料理です。日本の料理に例えるとカレーの様な存在のお料理です。ですので各家庭により、中に入れる物や味が違うのですが共通点は赤ワインで煮込むお料理です。
ブフ・ブルギニヨンは、大きめの牛肉とべーコンの角切り、オニオン、ニンジン、セロリ、マッシュルーム、エシャロット、ジャガイモ、トマト、にんにく、ブーケガルニを赤ワインに一晩浸しておいてから煮込んで作る煮込み料理で、ビーフシチューの元になっているお料理です。
付け合わせには、ピュレやフリッツ(フライドポテト)、タリアテッレと言う日本のきしめんに似た感じのパスタが合います。白ワインの辛口がおすすめです。家庭によってフォンドボーを使用したり、ブイヨンキューブを使用したり異なります。
なお、筆者の家庭ではブイヨンキューブとトマトを使用して作る事が多いです。圧力鍋で煮ると早く出来ますが、普通の鍋でも作れます。その場合には最低でも3時間は煮込みます。赤ワインの効果でお肉がとても柔らかくなり美味しい料理です。赤ワインは飲み残したもので充分です。コルクを開けて数日経過してしまい飲むのにはちょっと?と思われる様なもので大丈夫です。逆に古くなった高級ワインで作ると味が濃すぎて美味しくありません。
この料理の元々は、ワインの産地で飲み残したものに筋が多くて普通には食べられない様なお肉を使用して作っていた、残飯処理の様な料理だったものです。どの家庭でもオリジナルの味がありますのでビーフシチューのお好きな方には是非とも食べてみて頂きたく思います。きっと、余り物のや残り物で作る料理を見直すきっかけが出来るかも知れません。
8. Gratin dauphinois / グラタン ドフィノワ
二ースの少し北に位置するフランス南西部ドフィネ地方の郷土料理で、ニンニク入りのドフィネ風ジャガイモのグラタンです。またジャガイモ?と思われるかも知れませんが、フランスではジャガイモが主食のため、家庭料理はジャガイモを使うものが非常に多く存在します。
グラタンと言ってもベシャメルソ−スは使いません。牛乳と生クリ−ムとジャガイモのシンプルで軽い風味で美味しく食べられます。普通のグラタンが苦手な方でも食べられると思います。材料はジャガイモ、ニンニク、牛乳、生クリ−ム、パルメザン、ナツメグと塩コショウだけで作られています。ですが、にんにくの風味が効いていてとても美味しく食がすすみます。ニンニクが好きな方には絶対におすすめしたい家庭料理です。
これはジャガイモを剥いてから水にさらす必要がなく、輪切りにしてから、そのまま耐熱皿に入れてソ−スをかけてチーズを乗せて焼くだけなので、忙しい時でも手軽に作れるので夫婦共働き家庭でよく作られています。中にはハムを入れて作る家庭もあります。
付け合わせにはロ−ストしたお肉料理にピッタリです。ワインは辛口の白ワインをご一緒にどうぞ。
9. Carrot râpé / キャロット ラぺ
この料理は夏場や前菜として食べられることが多いフランスの家庭料理です。単純に言えばニンジンのサラダです。どの家でも必ず作られています。
ニンジンをスライサーなどで細長くすりおろしてお酢、油、マスタード、塩こしょうを混ぜて作るヴィネグレットと呼ばれるドレッシングで和えただけのシンプルなサラダです。
家庭によってはレーズン、クルミ、オレンジを入れて味の変化を楽しんだり食感を楽しんだりします。簡単で火を使わずに作れて、何より材料費も安く済みますし、大量に作り置きが出来るので人気です。冷蔵庫で1週間は日持ちします。とてもさっぱりした味でβカロチンなどの栄養素が多く含まれていて免疫力を高める作用や美容にも良いとされています。
筆者はよく冷やした作り立てのキャロット・ラぺと2〜3日経って味がしっくり馴染んだ頃のものが大好きです。このお料理は冷蔵庫で冷やすと味がしっかりします。あなたも良く冷えたキャロット・ラぺを是非召し上がってみて下さい。
10. Concombre à la crème / コンコンブル ア ラ クレーム
夏場の暑さで食欲が減退する時期や、庭のきゅうりが出来過ぎて困る時に頻繁に作られる家庭料理で、きゅうりのクリーム和えのフランス版です。
輪切りにしたきゅうり、もしくは半月切りにして種を取り除いて薄切りにしたものを塩、コショウ、生クリームで和えただけのシンプルなお料理です。家庭によってはオリーブ油を少々加えたり、お酢を少々加えたりします。見た目の割には意外にサッパリしていて食欲のない時におすすめです。
また、冷蔵庫でよく冷やしてから食べると美味しく、筆者も夏のきゅうりの豊作時期には良く作っています。キャロット・ラぺとは違って日持ちはしませんので注意しましょう。
11. Poulet rôti / プレロティ
フランスでもっともポピュラーな家庭料理で鶏の丸焼きです。日曜日の家族でのランチに食べる事が一般的な家庭料理です。ただオーブンで焼くだけですので作り方は非常に簡単です。鶏肉のお腹の中にハーブやニンニクを詰めておくと美味しくなります。
味付けは基本的には塩コショウだけでシンプルですが鶏肉から出た脂をソースにして食べます。付け合わせにはインゲン豆のソテーやフライドポテトが良く合います。鶏肉は卓上で切り分けるのが一般的です。
筆者の旦那の実家では、毎週日曜日には必ずプレ・ロティを食べています。ほとんど習慣化しているフランス家庭も多いです。面倒な時には日曜日のマルシェでもプレ・ロティ専門の屋台が必ず出ていますので焼きたてを買って来て茹でたジャガイモと一緒に食べたりします。意外に1羽を皆でペロリと食べられてしまいます。美味しいですよ!
まとめ
いかがでしたか?
フランスの家庭料理ってジャガイモばっかりで似た料理が多いと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はその通りなんです。
フランスの主食はジャガイモです。そして、どこの地域でもハム類は欠かさずに使用されています。フランス家庭の冷蔵庫には通常、牛乳や卵、生クリ−ム、ハム、べ−コンは常備されています。これらを使って手軽にシンプルに美味しくと作られたものが家庭料理で、気取ったところは全くありません。
そして日本と違って栄養バランスなど考えて作られてはいません。盛り付けにもこだわらないのでフランス家庭料理は豪快に出てきます。もし、フランスで家庭料理を食べられる機会がありましたら、召し上がってみて下さい。好みの家庭料理に出会えます様に!
フランスで絶対に食べたいおすすめ家庭料理11品
1. Cassoulet / カスレ
2. Galette & Crêpe / ガレット&クレープ
3. Tartiflette / タルティフレット
4. Raclette / ラクレット
5. Quiche lorraine / キッシュ ロレーヌ
6. Hacis parmentier / アッシ パルマモンティエ
7. Bœuf bourguignon / ブフ ブルギニヨン
8. Gratin dauphinois / グラタン ドフィノワ
9. Carrot râpé / キャロット ラぺ
10. Concombre à la crème / コンコンブル ア ラ クレーム
11. Poulet rôti / プレ ロティ