あなたはフランスのお菓子と聞いて何を思い浮かべますか?最近は日本でも有名になっているフランスのお菓子も沢山ありますよね。数年前にも日本で流行したお菓子もありますが、実はフランスではお菓子に流行はありません。そして日本ほど種類も多くはありません。
今回はフランスへ来たら是非食べて頂きたい、昔ながらの懐かしい味わいのものや、フランスの伝統菓子をご紹介します。
フランス旅行したら絶対食べたい超おすすめお菓子10選
1. パリ・ブレスト
これはフランスの伝統菓子です。フランスの首都パリからフランス西部のブルタ-ニュ地方にあるブレストと言う名前街まで、90時間以内に自転車で1200キロを往復するイベントを記念して作られたお菓子です。
シュ-生地を自転車の車輪に見立てて大きなリング状に焼いて、上下に切ったものの中にプラリネと言うア-モンドクリ-ムをたっぷりと挟み込んだお菓子です。シュ-生地はサクサクした食感に焼き上げられています。上にはア-モンドスライスやア-モンドを細かく砕いたものや粉砂糖がかけられています。プラリネクリ-ムはロ-ストしたへ-ゼルナッツやア-モンドに加熱した砂糖を絡めてキャラメリゼしたものをロ-ラ-でひいたものです。味はこってりとしていますがサクサクした食感のシュ-生地とのコンビが絶妙です。紅茶よりも甘くないコ-ヒ-との相性が抜群です。
見た目に派手さはありませんが、昔ながらの伝統菓子で美味しいのでおすすめです。お店によって最近は新しい味のものも出ています。生クリ-ムとカスタ-ドクリ-ムを合わせたものや、生クリ-ムとフル-ツをサンドしたものなどもあります。ですが、筆者としては是非、フランスの伝統の味であるプラリネクリ-ムのパリブレストをおすすめします。濃厚なナッツの味とシュ-生地のサクサク感を楽しんで下さい。
2. マカロン・パリジャン
日本でも見かける事があると思いますが、フランスへ来たら是非とも本場のマカロンを食べてみて下さい。パリでは1つ1ユ-ロ少々していますが地方都市などでは半額で買える値段です。特に高級なお菓子でもありません。筆者の地元では1つ50サンチ-ムで食べられます。
マカロン自体で最も多く目にするのは「パリジャン」と呼ばれるマカロンです。真ん中のクリ-ムやジャムを挟む部分がヒラヒラしているのがマカロン・パリジャンです。マカロンは卵白と砂糖、ア-モンドパウダ-をべ-スにして色々な味付けがされています。味はカフェ・バニラ・ピスタチオ・チョコ・プラリネ・カシス・フランボワ-ズ・ブル-ベリ-・シトロンなどがあります。ガイドブックなどで有名なのはマドレ-ヌ教会界隈のサロン・ド・テ、特にラデュレなどですが筆者のおすすめは普通のパン屋さんに売られているマカロンです。数件のパン屋さんでマカロンを数個ずつ買って食べお店の味を食べ比べするのも楽しいです。
更に筆者のおススメは日本へ帰る際に、空港で全てお所持品検査等を終えて搭乗待ちをしている場所にあるカフェスタンドで売られている大きなマカロンです。種類はカフェ味のみですが、パリの街で見かけるものより格別に大きいです。ここで買う分には機内に持ち込み出来ますので長い道中で気分転換に楽めます。
3. グロン
続いておススメしたいのが「グロン」と呼ばれるお菓子です。これは、お酒が入っている大人向けのケ-キです。ラム酒たっぷりのサバランと違って中のクリ-ムにお酒が入っています。「グロン」とはフランス語で、どんぐりを現しており、その名の通りにどんぐりの可愛い姿をしたケ-キです。
シュ-生地の中には、あっさりとしたカスタ-ドクリ-ムがぎっしりと詰まっています。クリ-ムにも2種類あり、ラム酒を混ぜたものとグランマニと言うオレンジの香りがするコニャック入りのものがあります。どちらもクリ-ムとお酒の相性が抜群でとても美味しいです。お酒の味もきつくないのでアルコ-ルの苦手な方でも美味しく頂けます。
グロンの表面には、ピンク色のグラサ-ジュとチョコスプレ-、緑色のグラサ-ジュとチョコスプレ-でどんぐりに見立てられています。このピンクの方は、グランマニエ。緑色の方はラム酒が入っています。他のフランス菓子に入っているカタ-ドクリ-ムよりも軽めの味です。あまり甘い物が得意でない方でも食べられるお菓子ですので、是非召し上がってみて下さいね。
ちなみにお子様用のアルコ-ルの入っていないものにはチョコ味とカフェ味があります。一般的には「タルト・グロン」としてお誕生日のケ-キなどにも使用されることが多いです。こちらは生クリ-ムで飾り立てられています。
4. タルト・ノルマンディ-
このお菓子は北フランスのノルマンディ-地方の伝統菓子です。ノルマンディ-地方の特産品であるリンゴとバタ-、生クリ-ム、カルバドスと呼ばれるブランデ-を使用して作られている「リンゴのタルト」です。
タルト生地に優しい味わいのカスタ-ドクリ-ムとキャラメリゼしたリンゴが乗っていて、表面には粉砂糖がかけられています。見た目的には派手さや可愛さは全くありませんが、素朴な味でどこか懐かしい感じのするお菓子です。どちらかと言うと軽めのお菓子です。このお菓子と一緒に飲むのはコ-ヒ-か、ノルマンディ-地方の名産品のシ-ドルが相性抜群です。
5. ルリジュ-ズ
このお菓子は、恐らくフランスの子供からお年寄りまでに幅広く、1番人気があるお菓子だと思います。見た目に非常にインパクトがありますので、初めて見る方でも一目でお分かりになると思います。大小のシュ-を重ねて、色が白ければ雪だるまの様な姿をしている可愛いお菓子です。例えて言うならばエクレアが丸くなった様な感じのお菓子です。味はチョコとカフェの2種類が一般的です。パリなどでは観光客向けに違う種類のものもあるようですが、その他の地方や地域ではチョコとカフェ以外にはありません。
シュ-の中にはそれぞれの味のカスタ-ドクリ-ムがぎっしり詰まっています。表面にはグラサ-ジュがしっかりとかけられています。そして大小のシュ-の重ね目部分には必ず白いバタ-クリ-ムで可愛く飾られています。
実はこのお菓子、何と修道女をモチ-フにした聖なるお菓子なんですよ。白いバタ-クリ-ムは修道服の純白の襟を表しているんだそうです。ルリジュ-ズと言う言葉は「修道女」と言う意味でもあります。さすがカトリックの国、フランスですね。フランス全土のパン屋兼お菓子屋さんで売られているので、どこでも手軽に食べられる事でしょう。是非、可愛い修道女の聖なるお菓子、フランスに来たら食べてみて下さいね。
6. フラン
安くて地味な感じのフランスの代表的なお菓子の一つです。味の濃いプリンを、もう少し固くしたような感じでタルト菓子です。実際にはプリンよりも、もっとモチモチ感があります。1切れが大きいのですがあっさりしているのでペロっと食べられてしまいます。タルトには生地が2種類あり、パイ生地と普通のタルト生地がありますが、どちらでも美味しく頂けます。
元々はカスタ-ドクリ-ムが余った時だけに作られるお菓子だったようです。時期によってはフル-ツ入りのものが「クラフティ」として売られています。たまにタルト生地のないものもあります。お店によって味が濃かったり、サッパリしていたりと味に変化があるので食べ比べをしてみるのもおススメです。
7. ディヴォ-セ
何とこれ、フランスの「離婚ケ-キ」なんです。ルリジュ-ズの上の小さいシュ-を大きくして横に倒した感じのケ-キです。カフェ味のカスタ-ドクリ-ムと、チョコ味のカスタ-ドクリ-ムがぎっしり詰まったシュ-が2つセットになっています。真ん中に白いバタ-クリ-ムが付いています。数年前までは上にチェリ-が飾られていましたが近年はバタ-クリ-ムのみになっています。
ちょっと甘い物が食べたい時に2人でひとつ買って半分こしたり、1つで2つの味を楽しみたい方にはおススメです。フランス全土どこでも食べられるお菓子です。これを食べたからと言って離婚する事はありませんのでご安心くださいね。
8. トゥルト・フロマ-ジュ
フランス中西部の地方都市ポワティエの地方菓子です。山羊のチ-ズで作られた独特なチ-ズケ-キです。チ-ズケ-キが好きな方には是非食べて頂きたく思います。見た目もとても珍しくて、表面は真っ黒に焦げています。この焦げた表面も一緒に食べるお菓子です。
山羊のチ-ズ独特の匂いは特にありません。中は意外にフワフワでしっとりしています。表面の焦げと一緒に食べる事で少し酸味が感じられるので、サッパリした味わいを感じられます。冷たく冷やしても食べても美味しいですが、レンジで少し温めてから食べるとフカフカした食感が楽しめます。このお菓子は、パン屋兼ケ-キ屋さんよりもス-パ-内のチ-ズ売り場の方が見つけやすいと思います。軽めの朝食などにも、コ-ヒ-と共におススメです。
9. ガレット・デ・ロワ
キリストにちなんだ伝統菓子で「王様のケ-キ」です。期間限定のお菓子で大人数で楽しむ運試しのようなお菓子です。パイ生地にプラリネクリ-ムの入っているもの、ブリオッシュ生地にドライフル-ツが入っているもの、ブリオッシュで作られているものがあります。飲み物はシ-ドル酒との相性が抜群です。
このお菓子は、中にフェ-ブと呼ばれる陶器製の小さな幸運のお守りが入っています。切り分けられたガレット・デ・ロワの中にフェ-ブが入っていたら、その人はその年1年間、幸運が訪れると言われています。このフェ-ブ、昔はソラマメを使用していたそうです。現在ではソラマメは使用されずに各パン屋さんオリジナルのフェ-ブやキャラクタ-の物があります。子供からお年寄りまで夢中になってコレクションしています。フランスでは、どこの家に行っても必ずこの戦利品とも言えるフェ-ブが飾られています。筆者の旦那もこの時期には毎日のように買って来てはフェ-ブコレクションに必死になっています。そして、たまに間違いでフェ-ブが2つ入っているなんて事もあるんです。
このお菓子は、食べる直前に少し温めると最高に美味しく食べられます。もしくは焼きたてのものがおススメですが、常温で食べても美味しいです。キリスト教では「分け合って食べる」と言う事がとても重要なんだそうです。クリスマスの時期から1月下旬、もしくは節分頃までの限定菓子ですので、この期間にフランスへ来られる方には是非おススメです。どこのス-パ-やパン屋さんにも必ず並んでいます。
気を付けて頂きたいのは、フェ-ブが小さいのでうっかり食べて飲み込んだとか、思いっきり齧りついて歯が欠けたなんて事が無い様にして下さい。何かあってもフランスのパン屋さんもメ-カ-も責任は取ってくれませんのでお気を付けくださいね。
10. シュケット
フランスの代表的なお菓子で、パン屋さんでは量り売りされています。中身が空っぽのシュ-生地にあられ糖が上にかけられているだけの非常にシンプルなお菓子です。シュ-生地の素材の味がしっかりと楽しめる軽い感じの食感です。このままでパクパク食べられてしまいます。ちょっと小腹が空いた時や、歩きながらでも気軽に食べられるので観光中の休憩などにもおすすめですよ。筆者もよく大量買いしては皆でパクパク食べています。美味しいので是非おススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
フランスのおすすめのお菓子の中で、あなたが食べてみたいと思われるお菓子はありましたか?フランスのお菓子は乳製品がたっぷり使用されています。日本のものよりも味が濃くて美味しいと感じて頂けると思います。沢山のお店の中から、あなたのお気に入りの味を見つけてみて下さいね。
フランス旅行したら絶対食べたい超おすすめお菓子10選
1. パリ・ブレスト
2. マカロン・パリジャン
3. グロン
4. タルト・ノルマンディ-
5. ルリジュ-ズ
6. フラン
7. ディヴォ-セ
8. トゥルト・フロマ-ジュ
9. ガレット・デ・ロワ
10. シュケット