あなたはイタリアの天気の特徴についてどのぐらいご存知ですか?地中海気候のイタリアは、オリーブや柑橘類などの生産が盛んなことで有名で、北はアルプス山脈から南のシチリア島まで長靴の形をしていてるのが特徴です。そして日本のように四季があります。一般的に湿気が少なく暑い夏も日本と比べ過ごしやすいです。地中海に突き出たイタリア半島は、北西からの風マエストラーレ(maestrale)やアフリカからの熱風シロッコ(scirocco)やアドリア海側ではシベリアからの冷たい風を受けます。今回はイタリアの天気の特徴を6つのポイントにまとめてご紹介します。
イタリアの天気調査!旅行前に知りたい6つの特徴
1. アルプス山岳地帯の夏冬の景色に圧巻!
イタリア西部のスイスやフランスとの国境にまたがるチェルビーノやモンブラン、東部のボルツァーノ山岳地帯は、夏冬を通して観光客に人気のスポットです。春夏のさわやかな天気には緑のじゅうたんで覆われ、ステッラ・アルピーノなどの白い花を始めとする美しい花があちこち咲き乱れます。夏といえどもイタリアの北部山岳地帯の天気は変わりやすいため、折り畳み傘やカッパなどのアイテムがあると重宝します。また標高が高いので平地との気温の差を考慮し、ジャケットなどを持参していきましょう。ショーツは避け動きやすい運動靴と長ズボンを着ていきましょう。冬の寒さは厳しく、早ければ10月から雪が降り始め4月まで雪が残ります。ボルツァーノのシックな都市、コルティーナ・ダンペッツォなどふもとの街でも毛皮や厚手のブーツは必須です。また都市の雪とは違い、山の冬の天気がクリエイトする雪景色は世界中のスキーヤーを魅了し、クリスマスやお正月シーズンにはVIPも訪問します。
2. イタリア北部は天気が安定した夏がベストシーズン
ロンバルディア州やピエモンテ州、ベネト州、エミリア=ロマーニャ州などのイタリア北部の春や秋の天気は不安定になりがちです。アルプスからの天気の影響で頻繁に雨が降り気温も上がりません。夏になると天気は晴れの日が続き、ミラノやボローニャなどの都市は40度近くにもなることがあり、地面の照り返しがとても強いのでサングラスなどが必要です。湖水地方では緑が生い茂り太陽の反射で湖面が輝き始めます。8月にはいると再び天気がぐずつき不安定になるので、この時期にイタリア北部へ旅行を計画している人はできるだけ上旬にプログラムを組むことをおすすめします。冬は厳しく雪もたくさん降り、エミリア=ロマーニャ州に広がるパダノ平野では雪は少なめですが、朝晩深い霧が降り湿度も高くなります。北部全体の寒さは変わらないのでしっかりとした防寒対策が必要です。
3. 丘稜地帯に描く雪化粧もステキなイタリア中部
夏の天気は太陽が毎日続きどこでも猛暑でアドリア海沿岸地域では湿気も感じられます。冬はどこでも寒くマフラーは顔を包む必要があるほど冷たい風がつきささり、平野や丘稜地帯にも雪が降り太陽も雲に隠れがちです。夏の天気は比較的アドリア海沿岸の都市は年間を通して湿気がありビーチが人々でいっぱいになります。イタリア中央を走るアペニン山脈を挟んだトスカーナ州やラツィオ州では湿気が少なめなので、夏でも夜はクーラーなしで十分眠ることができます。春と秋は至る地域でジャケットのいらないベストシーズンで観光に最適です。
4. 灼熱の太陽が降りそそぐイタリア南部
ナポリを始めとする南部の天気は一年中太陽と心地よい気候に恵まれ、旅行もスムーズ予定が組みやすいでしょう。夏は美しい海へビーチへ観光客が押し寄せます。ティレニア海に面したカンパー二ア州は夏でも湿気が少なく夕暮れには濡れた肌が涼しく感じるほどです。イタリアの足ともいえるカラブーリアやプーリアは澄んだ美しい海が輝き、気温も40度前後にもなります。春や秋も天気がよく降水量も少なめです。秋は北部とは異なり10月でも海水浴ができます。冬の天気も晴れの日が続き零下になることはなく、稀にアペニン山脈地帯で雪が降る程度で平野では雪景色は見られません。
5. 冬のないイタリアの島々でスイミング!
イタリアの代表する島としてサルデーニャ島とシチリア島があります。イタリア中部に位置するサルデーニャ島は年間をとして天気はマイルドで過ごしやすいですが北西からの風の影響を大きく受けています。観光がてらにサルデーニャの大地をサイクリングなどスポーツに挑戦するのも良いでしょう。夏は30度前後でもこの風のおかげで快適に感じられ、イタリアで最も風通しの良い地域です。南方のシチリアでは冬は訪れず、雨もあまり降りません。夏は40度にもなることがあり、海水浴以外の目的の訪問は水や帽子などを持参し脱水症や熱中症からの防止をしましょう。過度の乾燥で家庭の水の補給が困難になることもあります。
6. できれば避けたい都市ごとに特徴のある天気
イタリアの都市によっては、悪天気で有名な場所が幾つかあります。イタリア北東のトリエステを始めとするアドリア海沿岸では冬になるとシベリアからの冷たい風が流れ気温が急激に下がります。とりわけトリエステはボーラ(bora)という強風を受けます。海抜の低いヴェネツィアでは大雨が降ると街全体が洪水状態になりサンマルコ広場には臨時の接ぎ橋が置かれ、ゴムの長靴を履いた観光客が見られます。北東のリグーリア地方では秋の雨天気により山崩れなどの災害が起きやすいのでこれらの時期は避けたほうがよいでしょう。年間を通して春と秋はアルプスを除き全国的に旅行にはベストシーズンといえます。
まとめ
いかがでしたか?
旅行の目的地がイタリア周遊ならば、気温や天気の変化の少ない夏がおすすめです。南のシチリア島に赴く場合は水分補給を忘れずにしましょう。春や秋の朝晩は日中との気温差がでるのでカーディガンなどの羽織るものがあると安心です。楽しくイタリア観光ができるよう天気を考慮しながらさらに快適な旅行にしましょう。
イタリアの天気調査!旅行前に知りたい6つの特徴
1. アルプス山岳地帯の夏冬の景色に圧巻!
2. イタリア北部は天気が安定した夏がベストシーズン
3. 丘稜地帯に描く雪化粧もステキなイタリア中部
4. 灼熱の太陽が降りそそぐイタリア南部
5. 冬のないイタリアの島々でスイミング!
6. できれば避けたい都市ごとに特徴のある天気