日本人が住みたい国9年連続NO1に輝いているマレーシア。実は東南アジアで今一番人気のある観光地となっています。そんなマレーシアの首都、クアラルンプールですが、あなたはいつが旅行のベストシーズンかご存知ですか?せっかく来たのに滞在中ずっと天気が悪かった、思っていたよりも寒くて当地で洋服を買う羽目になった、なんて事はなるべく避けたいですよね。そこで今回は、現地在住の筆者がクアラルンプールの天気の特徴を7つにまとめてご紹介します。
クアラルンプールの天気調査!旅行前に知りたい7つの特徴
1. 雨季は11月から2月
一般に11月から2月までを雨季と呼んでいます。雨季と言っても日本の梅雨の様に一日中シトシト雨が降り続くことはめったになく、ほとんどの場合1,2時間程度スコールが降るのみです。日本でもここ数年夏になるとスコールのような激しい雨に見舞われ道路や地下スペースが冠水してしまうケースが見かけられますがマレーシアも同様なことが起こり、スコールが降っている最中は傘をさしても全く役に立たず、立ち往生してしまうケースがよくあります。非常に激しい為傘が役に立たず、そのため雨季でも傘を持ち歩く習慣はありません。その代わりに市街地中心部では雨よけのための屋根がついた歩道や地下道などをよく目にします。スコールの後は空気中の埃が洗い流され、気温も下がりさわやかで過ごしやすい気候になります。
2. 乾季は3月から10月頃
3月から10月頃までは乾季と呼ばれ、雨季に比べると若干気温も高くなります。まさに日本の真夏、8月のようなうだる暑さとなります。しかし乾季と言っても全く雨が降らないわけではなくスコールが降りますが雨季に比べるとその割合は少なくなります。日中ずっと外で観光する計画を立てている方は水を持ち歩き、こまめな水分補給を心がけてください。また外は真夏の暑さでもデパートなどの建物内はキンキンに冷房が効いています。中と外の気温差で体調を崩さないように注意してください。
3. 落雷、スコールに注意
スコールとともに激しい落雷もあります。筆者がマレーシアへ移住してきた当時はスーパーなどでも停電が起こったりしていましたが、最近では落雷による停電は都市部ではほとんど見られなくなりました。しかし郊外に行くと道路の信号機が落雷によりストップして大渋滞となっている場面も目にします。
4. 突風
スコールが始まる直前など急に天気が変わり、台風のような突風が吹くことがあります。これはごく短時間で収まるのであまり心配はありませんがたまにスコールが始まっても強風がおさまらず、横殴りの雨になることもあります。
5. 水不足
ここ最近乾季の時期は水不足が深刻な問題として新聞でも取り上げられ、郊外の町や村では給水制限がかかることもしばしあります。中心地のレストランやカフェは通常通りの営業ができていても郊外の飲食店では給水制限のため営業ができない飲食店もあります。乾季の時期はゴルフや観光で郊外に行かれる方は注意が必要です。最悪の場合にそなえて飲み水は必ず携帯しましょう。
6. ヘイズに注意
毎年乾季の季節になるとヘイズと言われる白っぽい靄のかかったような日が続くことがあります。これはインドネシアの焼き畑農業や山火事などで発生した煙が南西モンスーンによってマレーシアまで運ばれて来ることが原因で喉の痛み、皮膚のかゆみなどが起こる場合があります。外出時はマスクをし、こまめなうがい、手洗いを心がけ呼吸器系の弱い方は外出を控えた方がよいでしょう。その日の風向きによってヘイズの状況は変わり、クアラルンプールでは大丈夫だったのにデイツアーで行ったマラッカは酷かったなんてこともあります。ヘイズはその年によってピークも深刻度もまちまちです。乾季だからと言って毎日ヘイズが発生しているわけではなくクリアに晴れている日も多くありますので予想が難しいところです。マレーシア政府は大気汚染指数・API(Air Pollutant Index)を公表し、APIが300を超えた地域では学校の閉鎖措置を奨励しています。
7. 常夏でも冷房対策は忘れずに
常夏の国マレーシアで長袖を着る機会なんてないと思う方もいらっしゃるでしょうがマレーシアの冷房はこれでもかというほど効いていて最近の日本の弱冷房に慣れてしまっている方には寒いと感じるかもしれません。筆者はマレーシアに長く住み慣れてしまったせいか、久しぶりに夏日本に帰国した時あまりにも冷房が弱すぎてエアコンが壊れているのではと疑ってしまったほど日本のデパートや電車と温度設定が異なります。ショッピングモールやホテルは常に冷房が効いていますので1枚羽織るものを持っていると便利でしょう。しかし一歩外に出ると、うだるような真夏の暑さ。この気温差で体調を崩さないよう気負付けてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
雨季、乾季と大きく分けられますが、どちらの季節も日本の真夏のような天気でスコールもあります。雨季は避けたいと考える方もいると思いますが、スコールの後は気温が下がり、空気中の埃も洗い流されてとても過ごしやすくなりますし、乾季はドリアンやランブータン、ドラゴンフルーツなどのシーズンでもあり、それぞれ良い面があります。どちらにも共通して言えることは、水を持ち歩いてこまめな給水、うがいをして体調管理すること。健康あっての旅行ですので、元気に楽しくクアラルンプールを楽しんで下さいね。
クアラルンプールの天気調査!旅行前に知りたい7つの特徴
1. 雨季は11月から2月
2. 乾季は3月から10月頃
3. 落雷、スコールに注意
4. 突風
5. 水不足
6. ヘイズに注意
7. 常夏でも冷房対策は忘れずに