海外生活を送っているというと「海外に住めていいですね!」という言葉が返ってくるのが大半です。それでは海外生活してみる本当にと夢のような暮らしが待っているのでしょうか。正直にお話すると…察しの通り現実は違います。住むのと観光とのギャップは大きく、毎日の海外生活の中で苦労というのは想像以上にあるものです。そこで今回は、海外在住中の筆者の体験をもとに、日本との違いで苦労した9つの体験をご紹介します。
海外生活あるある!日本との違いで苦労した9つの体験談!
1. 日本人のイメージは寿司
寿司が世界中でちょっと高級で特別で人気があるようになったのはすごいことだと思います。筆者も寿司は大好きですし、日本のものがこれだけ世界に受け入れられていることは誇りに思っています。しかし、一方で寿司のイメージが定着しすぎていて日本人は肉を食べずに、魚しか食べないと思っている人がいるのが事実です。ある日、筆者が肉を食べることを知ると、「肉を食べるようになったの?それはいいことだね。」といわれた経験や、(まるで、外国に来て肉を発見したかのような言い方です。)外にいるときに大きな声で話している人がいて聞こえたのですが、「自分が日本にいたら死んじゃう。食べるものなくて。」話し手の人は多分肉食派で日本人は魚と野菜しか食べないと思い込んでいるのでしょう。
その国その国の料理をイメージするのはいいですが、ドイツ人がジャガイモとソーセージだけを食べているかというと、そうでもないことはわかりますよね。お互いに偏見を持つのはやめましょう。
2. どこへ行っても中国人
アジア以外の国に日本人が行くとよくあるのが、町を歩いていると「ニイハオ!」と子供だけでなく、ときに大人からも声をかけられることです。中国人が悪いわけではありませんが、1度見た印象から、日本人と思われることはまずありません。また、アジア人はやはり目が特徴的で細長の目と言われたり、指を横に引っ張っていわゆる狐の目をして、日本人の目と言ってみせてくる人もいます。そんなことをされることがあった場合、落ち込まずに東洋人には西洋人にはない東洋の美しさがあると思って気にしないようにしてみてください。
3. 日本は小さな国で遅れている
日本は小さな島国と言うことを見下した感じで言われたり、これも偏見だと思いますが、日本よりもこちらの方が技術的にも生活レベル的にも優れているから、この日本人は海外に来たんだ、と思う人がいます。実際は日本は技術は最先端を行っていて、生活レベルも高く決してそんなことはないのですが。海外生活がない人には分からないもの。どう思われても気にしないようにしましょう。
4. 言葉の壁がストレスに
英語ができればどこでも暮らせると思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、英語圏以外に赴任する場合、オフィスでは英語オンリーで通っても実際に現地語が話せないと、スーパーや店などで英語が通じず苦労することが多く、ストレスが溜まります。筆者が住んでいるのはドイツですが、最初はパン屋さんでパンを注文するのもままならず、意地悪な店員さんにあたり、頭をくねくねさせながら私の発音を真似され馬鹿にされました。悔しい瞬間ですが、言葉に自信が持てない間は下手な外国語を使うよりも、英語で通していた方がいいかもしれません。海外転勤などは事前に家族への負担など、そういったことも考えて決めた方がよいかもしれません。
5. 日本食が高い
こちらではカレー粉が1パック4ユーロ80セント日本円にして642円します。この値段をどう思われますか。輸送コストがかかっているの仕方がないのかもしれませんが、カレーだけでなく全般的に3倍以上の値段がついていて、やはり品揃えが限られているので、お寿司と同じように日本食は海外で高級ということになります。ですから、筆者の場合、焼肉のたれなどは料理検索サイトなどで検索して、自分で作るようにしています。
6. 小柄な日本人の方は注意
小柄な日本人女性、例えば身長150cm代の人が、背の高い西洋人の国に引越した場合、分厚いコートなど丈を調整するのが難しい衣類は、日本から持参することをおすすめします。筆者は168cmありますので何とかなっておりますが、ある友人からズボンも上着の丈も全て直さないと着れないし、自転車も特殊な高級自転車を購入していると言う話を聞きました。中には、子供用の服を試す方もおられるようです。やはり事前に用意ができる場合、日本でそろえられるものはそろえておくのがお勧めです。
7. 日本語を難しく感じる
海外に長く住んで周りに日本人がいない環境で生活をしていると、日本語を完全に忘れるということは母国語なのでありませんが、頭の回路がよく使う言語に切り替わっていて、なんとなく変な感覚に陥ります。話し方もどこかぎこちなく、普段使っている言語から日本語に変換作業が必要な感じになってしまいます。
また、よく聞く話の中で、日本人なのに日本の新聞を読むのが難しくなるという話があります。普段横書きに目を通すことしかなくなるため、縦書きになると読みずらく感じたり、漢字をところどころ忘れていたりと、原因は様々です。
そして、パソコンならまだしも手書きの手紙を書くのに漢字を忘れているため、手書きがなかなか骨の折れる作業になります。日本に将来帰国予定がある人は、日本人図書館などを探して本を借りて読んだり、子供がいる場合は土曜日にある日本人学校や日本人幼稚園に通わせて、日本人の家族と知り合うことをおすすめします。
8. 日本人とのギャップが生まれる
長いこと海外に住んでいると、ものの言い方がきつい、または性格がきつく、つんけんしている日本人女性によく出会います。強い欧米人女性を見てきているからかもしれません。
筆者自身、日本に里帰りした時にある発言をして、ドイツでは何も問題ない発言なのに、失礼にあたり相手を怒らせてしまったことがあります。正直、日本人でありながらギャップが生まれてきていて、寂しい気持ちがありますが、長い海外生活をするとある程度ギャップを生じるのは仕方のない事なのかもしれません。
ただ、駐在する人や期間限定で外国に暮らす人の場合、将来帰国したときそういったギャップに苦しまないためにも、もし可能であれば子供が小学校へ入学する前に帰国すると、自分も家族も強いギャップを持つことなく、日本生活に戻れると言われています。
9. 不幸があったときに帰国が難しい
最後のポイントですが、やはり海外は遠いので突然の不幸があった場合に、状況によって(子供の学校がある、仕事の都合がつかないなど。またフライトの問題など)お葬式に参列するのが難しいです。これだけはどうすることもできませんので、あらかじめ心しておいたほうがいいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回紹介したことは苦労したことなので、海外暮らしってあまり楽しくなさそうという印象を受けたかもしれませんが、海外の良いところももちろん沢山あり、さらに日本の良い所を外から見て発見することもでき感性が豊かになります。この感覚は、2つの国の良いところをミックスさせ、2倍の幸せを生み出す力を持っています。母国で培った精神と、現地で培った精神をうまく噛み合わせて、楽しい海外生活を自らの力で積み重ねて行きましょう。
海外生活あるある!日本との違いで苦労した9つの体験談!
1. 日本人のイメージは寿司
2. どこへ行っても中国人
3. 日本は小さな国で遅れている
4. 言葉の壁がストレスに
5. 日本食が高い
6. 小柄な日本人の方は注意
7. 日本語を難しく感じる
8. 日本人とのギャップが生まれる
9. 不幸があったときに帰国が難しい