ここ最近のシンガポールでは、シンガポールで働く為のビザ取得が非常に難しくなってきています。シンガポールで労働する場合、EP(Employment Pass)もしくはspass、ワーホリビザのいずれかになると思います。シンガポールにおける、ワーホリビザは世界大学ランキングの上位200位以内の大学卒業者もしくは在学生が対象となり、日本ですと早慶大学以上の大学の出身者もしくは在学生でないと難しいと考えられています。ワークパーミットという、メイドや工事現場などの外国人が利用しているタイプのビザもありますが、日本人は基本的にこのパスの申請は出来ないことになっています。シンガポールで働く多くの日本人がEPもしくはspassホルダーになります。そして、EP取得に失敗した場合、spass取得が最後の砦となるわけです。今回はこのspass取得についてのトピックをご紹介します。
シンガポールビザは取得困難?知っておくべき政府の現状
1出身大学は短大?四大?海外の大学??
まず、spassは最低限給料がS$22,000/月以上であり、その企業においてspassホルダーが社員の15%以内であることが条件となっています。ただし、この他にもMOM(シンガポール人材省)の判断基準はあるようですが、その中身はブラックボックスになっています。そして、spass取得に関わってくるのがズバリ学歴です。政府から公表されているのは「Diploma以上を取得している」ことです。ここで線引きされるのは最終学歴の学位レベルがDiplomaになっていない場合、取得は難しいかもしれません。最終学歴が短期大学や専門学校の方は要チェックです。また例えDiploma以上を取得していても出身大学がMOM(シンガポール人材省)のリストになければ、断られる可能性が高くなってしまいます。
2年齢とお給料の関係
spassの申請時には前職のお給料の手取額とシンガポールで働く会社でのお給料を記載する欄があります。実はここがspassの許可が降りるかどうかの最大のポイントです。このお給料が本人の年齢に身合わないと判断された場合、発行の対象外となってしまいます。例えば30歳の男性がS$25,000/月のお給料で申請をしたとします。残念ながら、この申請は通らないと思って下さい。この男性の30歳という年齢に対し、お給料が低過ぎるという理由です。逆にこの欄に記入する給料さえ高ければ、spassはかなり通りやすいようです。理由は年収が高ければ高いほどシンガポール政府に税金が入ってくるという訳です。
3お給料の虚偽申請はNGです
例えば、上記の男性がS$50,000/月というお給料で再申請し、無事にspassが降りたとします。しかし、この男性が本当に受け取っているお給料の額がS$25,000/月だった場合、もちろん違法となります。取得したい気持ちはわかりますが、虚偽申請は政府の定期チェックですぐバレてしまいますので絶対にやめましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
近年シンガポールで働く為のビザ取得は非常に厳しくなってきています。spassがリジェクトされてしまった場合は給料を上げてもらうか、別の企業でより高い給料でspass申請をしてもらうか、諦めるか…。よくシンガポールは学歴社会だと言いますが、日曜日にスターバックスやマクドナルドに行くと、必ずと言っていいほど小学生~大学生が何時間も居座って勉強しています。外で遊んでいる子供達はあまり見かけません。国土が小さく、資源も少ない国なだけに、教育で優秀な人材を育てて、国を強くしていこうという訳です。また、国土の割に人口が多いといこともあり、簡単に外国人に働かれてはシンガポール人の働きどころがなくなってしまいます。その為、外国人であってもなるべく優秀な人材を国内に入れておきたいという流れのようです。
シンガポールビザは取得困難?知っておくべき政府の現状
1 出身大学は短大?四大?海外の大学??
2年齢とお給料の関係
3お給料の虚偽申請はNGです