年間1000万人以上の観光客が訪れる国、トルコ。東西文化が融合した魅惑的な建築物や、エキゾチックなベリーダンスを披露する華麗な舞姫たちが笑みを浮かべ、人々を迎え入れてくれます。リピーターが多い国だからこそ、次はどこに行くか色々考えてしまいますよね。そこで今回は、マニアックなおすすめ観光スポットをご紹介します。
トルコのマニアックな超おすすめ観光スポット10選
1. 悲しき王子たちの嘆きの島 Prince Islands (Princes Island)
プリンシズ(王子たち)の島という名前からわかるようにここは、ビサンチン時代のスルタン王位継承権で敗れた王子たちの幽閉場所です。現在は裕福な人々の避暑地となっています。中でも一番大きな島、ビユック島では、優雅な馬車での観光ができ、一日のんびりと過ごすにはもってこいの島です。
乗り場:イスタンブール、アジア側(ガラタ橋のたもと)カバタシュより船に乗り1時間半で到着します。船に乗るとチャイサービス(1トルコリラ。50円くらい)があります。
2. ボスポラス海峡を渡って黒海へ アナドゥル・カヴァウ
イスタンブールのエミノミュから出ている定期船に乗ってボスポラス海峡を渡ります。それまでに対岸に現れる宮殿、要塞、橋などを眺めていると1時間半ほどで黒海が見え、そこがアナドゥル・カヴァウです。山頂には、ビサンチン時代に築かれたYoros Castle があります。元々はジェノヴァの要塞でしたが、1453年、コンスタンティノープルを陥落させた征服王メフメト2世の手により、オスマン帝国のものとなりました。ビサンチン時代の十字架が残る城塞は、見るものをロマンの世界にいざなってくれます。
乗り場:イスタンブールエミノミュの定期船乗り場より。夏季のみ運行
3. 天才建築家が作ったトルコ一の美しさを誇るSelimiye Mosque (セリミエ・ジャーミィー)
ブルガリア、ギリシャの国境の街、エディルネにあるモスクです。壮麗王スレイマン大帝の元でその才能を振るったミマール・シナンの最高建築です。彼は、生涯で477以上の建築物を作り、その中でもセリミエモスクは、トルコのモスクで最も美しいものと言われています。
場所:イスタンブール、オトガルからバスでエディルネ・オトガル行きバスに乗る。所要時間2.5~3時間
4. 喧騒の中に佇む小宇宙 Rustem Pasha Mosque (リュステム・パシャ・モスク)
イスタンブールにはある数多くのモスクの中でも、小ぶりながら美しい色彩に彩られたリュステム・パシャ・モスクはエジプシャンバザールにあります。問屋街の近くにあるこのモスクは、天才建築家シナンがリュステム・パシャの妻の依頼で作られました。青を基調に美しいチューリップが描かれたタイルはオスマン芸術の傑作と言われています。天井の小窓から差し込む光と鮮やかなイズミックタイルの花々が優しく、祈る人々を包み込んでくれる、優しいモスクです。
場所:エジプシャンバザール内
5. ビサンチン美術の傑作 Kariye Museum (カーリエ博物館)
13世紀に建てられたキリスト教の修道院が、15世紀にイスラム寺院として使われるようになりました。修道院当時の見事なモザイク画は、漆喰によって塗りつぶされたが20世紀になりそれらは発見され、修復を施されたのち再びその姿を私たちの前に表すこととなりました。ここでは50点以上ものモザイク画はいずれもキリストの生涯や聖母マリア、アダムとイブなど聖書を題材にしたもので、人々の細やかな表情をモザイクで描写している傑作です。
Kariye Museum (Church of the Holy Saviour in Chora)
住所 : Ayvansaray Mh., Kariye Cami Sk No:26, atih/Istanbul
開館:夏季9:00~19:00、冬季9:00~17:00
定休日:毎週水曜
入場料 15リラ
6. 統計学の天使、フローレンスナイチンゲール博物館
クリミア戦争に従軍し、天使と謳われたフローレンスナイチンゲール。当時イスタンブールのユスキュダルの丘にあるスクタリにクリミア戦争の負傷者を治療する野戦病院がありました。ここでランプを携え、傷病者を慰めたことで「ランプの天使」と呼ばれるようになりましたが、ここでの経験から彼女は看護学、統計学を用いて衛生状態を改善させました。現在、そこには彼女の功績をたたえた博物館があります。場所はトルコ軍兵舎の一角にあります。
Florence Nightingale Museum
住所:Nci Ordu Komutanliği Selmiye Army Barraks
開館:土曜日のみ、朝9時~17まで要予約。2日前までに訪問日、訪問時間、訪問理由、写真つきパスポートのコピーなどが必要です。
7. アガサクリスティの世界、栄光の面影、Sirkeci Garı station (スィルケジ駅)
オリエント急行殺人事件で有名なスィルケジ駅には、オリエント急行の待合室が現在、レストランとなっており、食事をすることができます。レストラン内は、アガサクリスティの写真やオリエント急行殺人事件の写真などが飾られています。また駅舎内には鉄道ミュージアムがあり、オリエント急行時代の客室模型や帽子、実物大の国鉄の運転台模型などが展示してあります。
鉄道博物館
入場料無料
祝祭日、日曜日は休み
8. イスラム神秘主義教団 メブラーナの舞
メブラーナとはイスラム神秘派主義教団の一派で、セマー(旋舞)はその儀式とされます。楽の音に身を任せ、くるくると旋回し続けることにより、宇宙と神との一体化をはかるという舞踊です。日本ではなかなかお目にかかれない舞踊ですのでぜひお勧めいたします。
Hodjapasha Culture Centre
住所:Ankara Caddesi Hocapasa Hamam Sok No: 3.B Sirkeci, Istanbul
入場料:50トルコリラトラムでスィルケジ駅からすぐのところにあります。街の旅行会社、もしくはホテルでチケットを取ってもらうと便利です。早めに行って、席を確保する必要あり。
9. オスマン帝国のスルタンになりきる!GİYÇEK Photo Studio
トルコを訪れたとき、街中で白い王子様衣装を着た男の子を見かけるときがあります。金の錫杖に白いマントをひらひらさせて、まさに少女漫画のリトルプリンスたち。トルコの衣装は異国情緒があってロマンティックなもの。あんな素敵な服なら一度は着てみたい、という人のために、ありました。そんな素敵な場所。GIYCEK Photo Studioでは、オスマン時代の衣装で写真を写してもらえます。写真館での撮影も可能なようですが、要確認が必要です。また、地下宮殿でもその場で衣装を借りて写してもらうこともできます。場所はガラタ橋から歩いて5分の場所。予約が必要ですので、お問い合わせください。
GİYÇEK Photo Studio
住所:Serdar-ı Ekrem Caddesi Doğan Apartmanı 30/C Galata Beyoğlu
10. 豪華!Ayasofya Hurrem Sultan Hamami (アヤソフィア ヒュッレム スルタン ハマム)
トルコと言えばハマム、トプカプ宮殿のハマムにも豪奢なタイル張りのハマムがあります。あのような豪華なハマムが、なんとイスタンブールでお目見えしました。その名もアヤソフィアヒュッレムスルタンハマム。ヒュッレムとは、スレイマン1世の寵愛を受けたロシアの女奴隷の名で、のちにスレイマン1世の妃となった人物です。そして、その名の通り、ヒュッレムが愛したハマムを再現したというのがこのハマム。アヤソフィアの近くにある立地と内装の豪華さはさすがというべきでしょう。旅の疲れをいやすためにちょっと贅沢な時間を味わってみてはいかかでしょうか。
Ayasofya Hurrem Sultan Hamami
住所:Cankurtarn Mahallesi、Ayasofya Meydani No.2 Fatih,
営業時間:8時~22時
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回紹介したものだけでなく、旅行に行くときの注意として、現在の状況がことなっているということもあります。最近の諸外国の情勢はめまぐるしく変わってきておりますので、渡航前には必ず外務省のHPでチェックしてください。それでは、皆様、よいご旅行を。
トルコのマニアックな超おすすめ観光スポット10選
1. 悲しき王子たちの嘆きの島 Prince Islands (Princes Island)
2. ボスポラス海峡を渡って黒海へ アナドゥル・カヴァウ
3. 天才建築家が作ったトルコ一の美しさを誇るSelimiye Mosque (セリミエ・ジャーミィー)
4. 喧騒の中に佇む小宇宙 Rustem Pasha Mosque (リュステム・パシャ・モスク)
5. ビサンチン美術の傑作 Kariye Museum (カーリエ博物館)
6. 統計学の天使、フローレンスナイチンゲール博物館
7. アガサクリスティの世界、栄光の面影、Sirkeci Garı station (スィルケジ駅)
8. イスラム神秘主義教団 メブラーナの舞
9. オスマン帝国のスルタンになりきる!GİYÇEK Photo Studio
10. 豪華!Ayasofya Hurrem Sultan Hamami (アヤソフィア ヒュッレム スルタン ハマム)