トルコのクリスマスは少し違う!おもしろ6つの豆知識!

ヨーロッパの国々にとっては、クリスマスは一大イベント。しかしながら、毎年必死にEU入りを希望するあの国、トルコはどんなクリスマスなのでしょうか?今回は、ちょっと気になるトルコのクリスマスについてご紹介します。

 

トルコのクリスマスは少し違う!おもしろ6つの豆知識!

 

1. クリスマスの時期は?

トルコのクリスマスは、他の国と同じ12月25日です。ですが、トルコはムスリムの国。大々的なクリスマスを祝うというものはありません。

 

2. 現地の人にとってクリスマスとはどんなものか

トルコ人にとって、年中行事で大切な日は、新年、断食月(ラマダン)、そのあとの砂糖祭り(シェケル・バイラム)と犠牲祭り(クラバンイラム)でしょう。しかしながら、最近は少しずつではありますが、クリスマスの飾り付けをする店などが増えています。これもヨーロッパの仲間入りをするために、ということを考えてのことでしょうか。トルコ国内のキリスト教会ではクリスマスミサが開かれますので、日本と同じように「外来の祭り」として認識をされているようですが、そんなに重要視されていません。

 

3. クリスマスは、トルコ発祥の地?

実は、サンタクロースは4世紀ごろ、トルコのデムレという地中海側の街でミラ教の大司教としてその任についた聖ニコラウスがモデルと言われています。弱者を助け、子供の聖人とまで呼ばれたニコラウスでしたが、貧しい娘を助け、子供たちを助けたという逸話が残っています。なぜ聖ニコラウスがサンタクロースを呼ばれたのかは、オランダ語で読みの信託ロースがもじってサンタクロースになったとも言われています。

 

4. 現地の人のクリスマスの過ごし方

(1) イスタンブール、街のクリスマスの飾り付け
abdi ipekci通りには、ヨーロッパ風のクリスマスオーナメントが飾り付けられてとっても華やかです。キラキラしたトンネルをくぐって、通りの店の華やかさは一際際立っています。しかしながら、これらは特別なクリスマスのため、というより新年に向かっての飾り付けという意味合いがあるようです。

(2)クリスマスは特別行事じゃない
ヨーロッパといえど、ムスリムの国。クリスマスは、他のヨーロッパ諸国のように仕事が休みになることもなくいたって通常営業の日になります。ですから、クリスマスのケーキが売られることもなく、たとえ街中のショーウィンドーに赤い服を着たひげ面のおじいさんがいてもそれはあくまでも「新年の飾り付け」という意味合いです。家族で集まってパーティーなどは行いません。但し、キリスト教の教会ではミサが行われるようですので、事前に確認が必要です。

 

5. やっぱりトルコはクリスマスだけは、ヨーロッパじゃない?

トルコでは、年末から年始にかけてはクリスマスより新年。最大イベントは断食月です!これは、宗教間の違いが大きく左右しています。なぜならヨーロッパでは、イエスキリストが生まれた日、ということでのお祝いとしてクリスマスをしています。ですが、トルコではムスリムなので、そこまで重要ではないものです。ですが、楽しいことが大好きなトルコ、大みそかは大変な盛り上がりになります。トルコでは、大みそかには家族が集まり、御馳走を作り、来る年を祝うのが通常です。海では花火が打ち上げられ、まさにお祭りムードの一日は、ヨーロッパのクリスマスと同じようなものでしょう。

じゃあ、どういったものが大みそかと呼ばれるものなのでしょうか?親しい人たちが集まって、朝まで飲んだり食べたり騒いだり元旦のカウントダウンをしたり。もちろんメニューは、伝統的なトルコ料理の前菜に、メインはなんと七面鳥のロースト、七面鳥はたんぱくなので詰め物をして調理するのが一般的なようです。そして、トルコのお酒ラクなどアルコールが並ぶことも。そして、デザートはノエルパスタスという意味がクリスマス・ケーキと言う名の「大みそかケーキ」。クリスマスツリーならぬ、ノエルアーチを飾ってあり、みんなプレゼントを交換しあいます。つまり、トルコにはクリスマスがない、のではなく、クリスマスと新年が混じってしまっていると言った方が正しいのかもしれません。

 

6. クリスマスのトルコ、お勧め観光地は?

クリスマスホリディも特にありませんし、1月1日以外は通常通りのトルコ。つまり寒さと雨期を我慢できれば、観光には差し支えありません。

(1) イスタンブール 美術館とスパめぐり
冬のイスタンブールは、霧が出てどこかぼんやりとした空気が流れています。雰囲気のいい街並みを散策しながら、美術館を巡るのもいいでしょう。大体冬はオフシーズンなので、どこもゆっくり見て回れること請け合いです。また、この時期にトルコ風呂、スパを体験するのもいいかもしれません。イスタンブールの街中に、できた豪華スパで優雅な時間を過ごしたあと、ホテルのアフタヌーンティーをいただく、そんな贅沢な時間を過ごすのも旅のいい思い出になります。

(2)現地ツアーに申し込みましょう
イスタンブールやアンカラなどの都市からは、現地ツアーがありますので、地方都市を回るのもいいかもしれません。地方都市に行きたいけれど、列車の乗継やバスの乗継が面倒、などと思っていらっしゃるならまず、旅行代理店に入って現地ツアーに申し込んでみましょう。特に女性一人の単独行動は危険です。自分の身を守るためにも、ツアーでの参加をお勧めします。

 

7. トルコで楽しいクリスマスシーズン、新年を過ごすコツ

クリスマスから新年にかけては、美しく飾られた街を歩いてゆっくりと散策する、ということがいいでしょう。新年のカウントダウンはタクシム広場で行われるようですが、かなりの人が集まるので注意が必要です。なるべく夜はホテルで過ごすのが無難です。特に女性の旅行で、現地の人と分かり合えてすぐに一緒に行動する、ということは危険です。お茶でも飲みながら、夜はゆっくりと休み、早朝の街を散策することをお勧めします。

 

まとめ

いかがでしたか?
最近は、エルトゥールル号のことが映画になって話題になっているためか「トルコ人は親日家だから~」なんて幻想を抱きがちの人が多いです。ですが、この美談、トルコ人の中でも知っている人は知っている。知らない人はとことん知らないお話です。私が初めにトルコに行ったときには誰も知りませんでした。今は逆に「日本の女の子は落としやすい」や「お金を持っている外国人だから」と軽く見られている傾向が多いです。

日本人の女性で、滞在中ずっと声をかけられっぱなしで困ったとか食事もゆっくりできなかったという話をよく聞きます。それを「私ってモテモテ」と取るのか「あーイライラする」と取るのかで変わってくるとは思いますが、では彼らは同じトルコ人の女性にも同じように接するでしょうか。また、今は世界的に情勢が変わってきている時期です。外務省のホームページを確認の上、安全で快適な楽しい旅行をお過ごしください。

 

トルコのクリスマスは少し違う!おもしろ6つの豆知識!

1. クリスマスの時期は?
2. 現地の人にとってクリスマスとはどんなものか
3. クリスマスは、トルコ発祥の地?
4. 現地の人のクリスマスの過ごし方
5. やっぱりトルコはクリスマスだけは、ヨーロッパじゃない?
6. クリスマスのトルコ、お勧め観光地は?
7. トルコで楽しいクリスマスシーズン、新年を過ごすコツ

 


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