イギリス通貨を徹底調査!旅行前に知りたい6つのポイント!

イギリス通貨を徹底調査!旅行前に知っておきたい6つのポイント

現在EU加盟国を中心にヨーロッパの24カ国で使用されている通貨ユーロ。1999年に決済用仮想通貨として導入され、3年後の2002年に現金通貨として導入されましたが、イギリスはEU加盟国であるにも関わらずユーロは導入せず、独自の通貨を使い続けています。今回は、イギリス独自の通貨、ポンドについて詳しくご紹介します。

 

イギリス通貨を徹底調査!旅行前に知りたい6つのポイント

 

1. イギリスの通貨ポンドについて

イギリス通貨の正式名称はスターリングポンドですが、通常はみなさまも普段お使いの通りのポンドと呼ばれています。通貨記号は£、国際通貨コードはGBPで、補助通貨はペニー(複数形はペンス)で、1ポンド=100ペンスになります。イギリス国内では、イングランド銀行で発行された紙幣、硬貨が原則使用されています。

 

2. 硬貨(コイン)は8種類

現在イギリスで流通している硬貨(コイン)は以下の8種類になります。

・1ペニー:円形、表面は銅(内部は鉄)
・2ペンス:円形、表面は銅(内部は鉄)
・5ペンス:円形、表面はニッケル(内部は鉄)
・10ペンス:円形、表面はニッケル(内部は鉄)
・20ペンス:七角形、白銅貨
・50ペンス:七角形、白銅貨
・1ポンド:円形、ニッケル黄銅貨
・2ポンド:円形、内側白銅、外側ニッケル黄銅貨

全ての硬貨の表面にエリザベス女王の称号のラテン語訳が刻印されています。

 

3. 紙幣(ノート)は4種類

現在イギリスで流通している紙幣(ノート)は以下の4種類になります。

・5ポンド:ターゴイスブルー色
・10ポンド:オレンジ色
・20ポンド:紫色
・50ポンド:赤色

全ての紙幣、表面にはエリザベス女王が描かれています。

なお、50ポンド紙幣はあまり市場に出回っておらず、またお店によってはお釣りがないなどの理由で受け取りを嫌がられてしまう場合もあります。

 

4. スコットランドと北アイルランドには独自の紙幣が流通

我々は通常イギリスと呼んでいますが、イギリスの正式名称はグレートブリテン及び北アイルランド連合王国で、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドという4つのカントリー(非独立国)から成っています。

これらの4つのカントリーはそれぞれ独自に言語や国旗を持っており、またスコットランド、北アイルランドでは独自の紙幣も発行され、それらが利用されています。もちろんスコットランドや北アイルランドでも通常のイギリス紙幣の利用は可能です。

またロンドンなどでまれにスコットランド紙幣や北アイルランド紙幣を目にすることもあります。通常は利用可能ですが、受け取りを嫌がられてしまう可能性もありますので、気をつけましょう。

また日本に帰ってきてからポンド→円に両替する場合、スコットランド及び北アイルランドの紙幣は両替ができませんので、イギリスを出発される前にイングランド紙幣に交換する、もしくは日本円に交換しておいてください。

 

5. 貨幣単位の通称

先の項目で述べました通り、イギリスの貨幣単位はポンド(英語の発音はパウンド、複数形はパウンズ)、補助貨幣はペニー(複数形はペンス)です。ただ、友達同士の会話などでは、ポンドではなく、クイッド言われることが多いです。特にロンドンイーストエンドのマーケットでは、ポンドよりクイッドをよく耳にします。また補助貨幣に関しても、ペニー、ペンスよりピーという言い方をよく耳にします。クイッド、ピー、どちらもかなり砕けた表現ですので、初対面の方との会話やビジネスシーン、高級レストラン等では用いない方がよいですが、覚えておくと便利です。

 

6. なぜユーロを使っていないのか

EUの代表的な国でもあるイギリスでユーロが使用されていないのか不思議に思われる方も多いと思います。ユーロを導入していない理由は政治的、経済的背景がいろいろ複雑に絡んでいますが、簡単に説明しますと、欧州連合基本条約で、ユーロ導入義務を課せられない「適用除外」を受けているからです。

なお、2006年に当時のトニー・ブレア首相の発言により、ユーロ導入の是非を問う国民投票を行う予定もありましたが、前年に欧州憲法条約の批准がフランス、オランダで反対されたことにより、イギリス国内では、欧州憲法条約の是非を問う国民投票が無期限に延期されました。(欧州憲法条約は欧州原子力共同体設立条約以外の全ての基本条約を破棄して1つの文書にまとめることを企図していた条約でしたが、否決されたため、現在はリスボン条約いう名前です。)そのため、今日まで国民投票が行われないまま、ポンドが使い続けられています。またイギリス国内では、国民の多くはユーロは導入せず、ポンドを使い続けることを希望している、と言う調査結果もあるそうです。

 

まとめ

いかがでしたか?
イギリスは日本より更にカード社会のため、ほとんどのお店、レストラン等でクレジットカードでの支払いが可能です。それでも週末に開催されるマーケットなどでは現金しか受け付けないストール(お店)も多いですし、イギリスに行く際は必ずイギリス通貨を用意することになります。特に短期の滞在ですと、イギリス通貨に慣れる前に帰国となってしまうこともあると思います。ぜひ事前に少し知識を頭に入れ、現地でスマートに使いこなしてみてはいかがでしょうか?

 

イギリス通貨を徹底調査!旅行前に知りたい6つのポイント

1. イギリスの通貨ポンドについて
2. 硬貨(コイン)は8種類
3. 紙幣(ノート)は4種類
4. スコットランドと北アイルランドには独自の紙幣が流通
5. 貨幣単位の通称
6. なぜユーロを使っていないのか

 


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