日本から中欧・東欧諸国を訪れる際に拠点となるオーストリアの首都・ウィーン。日本からも直行便が出ていますね。芸術の都ウィーンをメインにした観光のほか、プラハやブダペストなど日本人観光客に人気の高い東欧の都市へトランジットする場合にも便利なウィーン国際空港ってどんなところなのでしょう?そこで今回は、ウィーンの空港について知っていると便利な7つのポイントをまとめてみました。これからウィーンを旅行する方、留学する方、またウィーン経由でヨーロッパ各地へ行かれる方のお役に立てれば幸いです。
ウィーンの空港をもっと快適に過ごせる7つのコツ
1. ウィーンの空の玄関口、シェヴェヒャート空港
日本からの直行便を含め、国際線が発着するのは、ウィーンの南東18㎞に位置するシュヴェヒャート空港です。オーストリアは冷戦時代に中立国であったため、このシュヴェヒャート空港が、東側と西側を結ぶハブ空港としての役割を果たしていました。現在でも、ヨーロッパの主要都市とウィーンを結ぶオーストリア航空の拠点空港で、旅客数の3割が東欧・中東方面への乗り換え客だそうです。
2. 日本からのアクセス
日本からは、成田空港からウィーンまでANAの直行便が飛んでおり、シュヴェヒャート空港のターミナル1に到着します。またオーストリア航空の直行便も同じく成田からの発着で、こちらは最も新しいターミナル3に到着します。
3. 乗り継ぎの所要時間
乗継客が多く、ヨーロッパ内のハブ空港として機能しているウィーン国際空港(シュヴェヒャート空港)。その乗り継ぎ最短時間は、なんとわずか30分という短さなんです!他にもヨーロッパには乗継客が多い空港(アムステルダムのスキポール空港など)がありますが、この30分という時間はヨーロッパ内でも最短。ウィーン国際空港はそれほど規模の大きくない空港で、各ターミナルの建物もつながっているので、徒歩で短時間で乗換先のターミナルに到着することができます。タイムロスなくスムーズに乗継ができる、非常に利便性の高い空港ですね。
4. ウィーン国際空港から市内へのアクセス
ウィーン国際空港から市内への移動には、電車かタクシーのいずれかを利用される方が多いと思います。ウィーンはヨーロッパの中でも治安が良い都市なので、安全面を考える場合でも、深夜でなければタクシーでなくても大丈夫です。それでも荷物が重い場合や、ホテルが駅から遠い場合にはタクシーを利用されると思います。空港−市内間のタクシーの相場は、だいたい40〜50ユーロ位を見ておきましょう。電車の場合は移動手段が2種類あります。一つはSバーンと呼ばれる普通電車です。各駅停車で、空港から市内中心部のウィーン・ミッテ駅までの間の所要時間は約25分、途中で7つの駅に停車します。
もう一つは、シティ・エアポート・トレイン(通称CAT)。CATは空港と市内のウィーン・ミッテ駅を30分に1本の間隔で結んでいるノンストップの特急電車で、途中駅に泊まることなく、わずか16分で到着します。料金は2015年12月現在、片道12ユーロ、往復19ユーロ。CATの公式ホームページからオンラインで購入すると、片道11ユーロ、往復17ユーロとお得なので、利用するならオンラインでのチケット購入がおすすめです。CATの料金はSバーンの倍以上するので、Sバーンを選択する乗客が多く、車内はどの時間帯でもわりと空いています。
Sバーンに比べて割高なCATですが、大人1人につき15歳未満の子供3名まで無料で乗車できるので、ファミリー旅行ではSバーンとそれほど変わらない料金で乗れる場合もあります。また、CATで空港まで移動する場合は、利用航空会社によってはウィーン・ミッテ駅でチェックインと荷物預けができます。日本人の利用が多いANAとオーストリア航空はこのサービスに対応しているため、身軽に移動できて非常に便利です。
5. Wifiは使える?ウィーン国際空港でのインターネット利用
ウィーン国際空港(シュヴェヒャート空港)では、無料でWi-Fiを利用してインターネット接続することができます。レストランも含めて全館で繋がるので、とても便利です。搭乗ゲート付近には電源やデスクがあり、ちょっとしたパソコンでの作業も可能。移動中も仕事をするビジネスマンの出張にはありがたい空港ですね。一般旅行者としても、搭乗までの待ち時間を快適に過ごせそうです。
6. ウィーン国際空港内のレストラン・カフェ
あのザッハトルテで日本でも有名なカフェ「デメル」が、ウィーン国際空港内に2か所あるのをご存知ですか?一つはターミナル3のゲートG。朝7時〜22時まで営業しています。もう一つはターミナル1のゲートCで、ここはなんと朝5時〜21時と早朝から営業しています。ウィーン市内では観光に忙しくて、十分にカフェ巡りを楽しめなかった方には、最後のチャンス!本場の濃厚なザッハトルテを是非試してから、お帰りになってはいかがでしょうか。その他、ウィーンの高級食料品店ユリウス・マインルによるフードコートなど、有名店の味を楽しめるカフェがウィーン国際空港には多数入っていますので、搭乗待ちにぜひ利用してみてくださいね。
7. ウィーン国際空港で買えるお土産お菓子
空港で購入できるお土産が事前に分かっていると、買い物の時間を節約できて便利ですよね!ここではウィーンの空港で帰国直前に買えるお土産お菓子を紹介したいと思います。
▼ザッハトルテ
ウィーン土産のお菓子といえば何といっても、美しくチョコレートコーティングされたザッハトルテ。ウィーン国際空港にはカフェ「デメル」が入っているほか、免税エリアで「カフェ・ザッハー」のザッハトルテ、また知る人ぞ知るウィーンの最高級ホテル「インペリアル」のインペリアルトルテを購入することができます。▼チョコレート
会社などへのお土産の定番、チョコレートを買うなら、オーストリア皇妃エリザベート(通称シシィ)をモチーフにしたチョコレートがおすすめ。こちらも免税エリアで購入可能です。▼ばらまき土産なら…
友人や同僚に一つずつ配るタイプのお土産なら「マナー(Manner)」のウェハース。ヘーゼルナッツクリームを何重にもサンドした濃厚な味がオーストリア菓子らしく、しかし値段は一つ2ユーロ前後と手頃なのが魅力です。空港では、3個パックなど持ち帰りやすい形で購入できます。
まとめ
いかがでしたか?
ウィーン国際空港(シェヴェヒャート空港)は市内中心部へのアクセスが非常に良く、規模が小さいわりに買い物や食事も楽しめる便利な空港なのです。これからウィーンに出かけるなら、ぜひ空港を使いこなして効率よく観光を楽しんでくださいね。それでは快適な旅を!
ウィーンの空港をもっと快適に過ごせる7つのコツ
1. ウィーンの空の玄関口、シェヴェヒャート空港
2. 日本からのアクセス
3. 乗り継ぎの所要時間
4. ウィーン国際空港から市内へのアクセス
5. Wifiは使える?ウィーン国際空港でのインターネット利用
6. ウィーン国際空港内のレストラン・カフェ
7. ウィーン国際空港で買えるお土産お菓子