ウィーンの天気を徹底分析!旅行前に知るべき7つの特徴

ヨーロッパのほぼ中央にあるオーストリア。国土は日本の約4分の1で北海道と同じくらいと決して大きくありませんが、西側にはアルプスの雄大な山々が連なり、東部には美しき青きドナウが悠々と流れる自然景観の美しい国です。その分、オーストリアとひとくちに言っても、首都ウィーンと山岳地帯では大きな気候の違いがあるので要注意。同じ国内でもどの都市を訪れるかによって服装も準備も変わってきます。今回は、音楽や芸術など宮廷文化が薫るウィーンの天気についてご紹介していきましょう。

 

ウィーンの天気を徹底分析!旅行前に知るべき7つの特徴

 

1. 夏と冬と、その“つなぎ”のような春と秋

ウィーンは四季のある大陸性気候。春夏秋冬が訪れる時期も、ほぼ日本と同じといえます。ですが日本とウィーンでの生活を両方経験した人に言わせると、「日本の春・秋とは全然違う。ウィーンは明るくて暑い夏と、暗くて寒い冬の間に、ほんの短い、つなぎみたいな春と秋があるだけ。四季というより、夏と冬の二季という感じ」とのこと。春や秋を狙って旅行をするのはなかなか難しいようです。

 

2. 春は一瞬で終わり、一気に真夏が訪れる

ウィーンの春は3月下旬〜5月初旬ごろ。ただし、そもそも春は短く2週間程度しかないうえ、年によって前後するので、春だと思って行ったら雪に降られたり、かと思えば真夏のように暑かったりと旅行者泣かせの気候です。そんな短い春が終わる5月ごろになると、気温は一気に上がって夏の到来。梅雨はないので、6月ともなれば一気に真夏。日差しがギラギラと照りつけ、昼間野外にいると肌がヒリヒリするほどなので、日傘や日焼け止めを忘れずに。救いは湿度が日本ほど高くないことで、ときに40度超えにもなる真夏の昼間でも、木陰に入れば意外と涼しいので、気温ほど過ごしにくくはありません。

 

3. 秋は早めの冬装備、冬はバッチリ防寒スタイルを推奨

9月になると暑さもおさまり、ウィーンも秋の気配。とはいえ、前述の春と同じく秋もとても短く、年によっては1日で平均気温が20度も変わって一気に夏から冬になったように感じられることもあります。秋に旅行に行く人は、ちょっと早いかなと思っても、ウインドブレイカーや薄手のダウンなどコンパクトに折りたためる上着を持っていくと安心です。11月からは本格的な冬。ウィーンの冬は平均気温が氷点下付近とけっこう寒いので、バッチリ防寒して行きましょう。12月〜2月ごろは雪が降ることもあります。チロル地方とは違って歩くのに不自由を感じるほどには積もりませんが、道路が凍結することもあるので、滑り止めのついたブーツなどがあれば安心です。

 

4. ポイントは“重ね着”。臨機応変に対処しよう

オーストリアはアルプスの麓の国。ウィーンだけに滞在するとあまり山を意識することはありませんが、それでも国全体で見れば「山岳気候」といえるほど、天候がめまぐるしく変化する印象です。旅行直前に現地の天気予報をチェックしたからといって、それが当たるかどうかは運次第で、1週間ほどの旅行のなかで10度20度気温が変化することが珍しくありません。そのため、旅行時の服装の基本は「重ね着」。夏でも上着を、冬でもコートを脱げる格好で旅行に行き、臨機応変に対応しましょう。

 

5. 観光のベストシーズンは春〜秋。ただし真夏は注意も必要

ウィーン観光のベストシーズンは、やはり気候のいい春〜秋。この時期は日も長いので、ゆっくりと観光することができます。ただ、注意しなければいけないのは真夏の時期。前述のとおり、ウィーンの夏は気温が上がっても日陰は涼しいカラッとした夏。過ごしにくくはありませんが、そのせいで日本ほど冷房設備が整っていないんです。最近でこそ地下鉄や路面電車には冷房が導入されていますが、カフェやスーパーなどで冷房がなかったり、なんとホテルの部屋に冷房設備がないなんてことも! 日本では考えられませんよね。真夏にウィーンに行く人は、滞在するホテルにエアコンがあるかチェックしましょう。

 

6. 冬のウィーンは舞踏会シーズン

冬のウィーンといえば舞踏会のシーズン。日本でも有名なのはオペラ座の舞踏会ですが、それだけではなく、毎年11月〜3月ごろまで、ウィーンだけでなんと400以上もの舞踏会が開催されているんです。「いやいや舞踏会なんて敷居が高くて無理!」という人がほとんどかもしれませんが、オペラ座舞踏会は別として、旅行者でも気軽に参加できる舞踏会はたくさんあります。衣装も現地で調達可能ですし、ダンスのレッスンなどもあります。もし冬にウィーン旅行をお考えなら、勇気を出して舞踏会に参加してみませんか?

 

7. ワインの新酒(ホイリゲ)目当てなら11月にGO!

ウィーンへ行くならぜひ味わって欲しいのがワイン。しかも、オーストリア独特の「ホイリゲ」と呼ばれるワイン居酒屋がオススメです。ホイリゲとは「今年の」を意味する言葉から派生した一年未満のワインの新酒のことで、それを提供するワイン専門居酒屋のこともホイリゲと呼びます。ウィーン周辺だとグリンツィングがホイリゲ集中エリアとして有名です。このホイリゲ、最近では通年営業しているお店がほとんどですが、新酒の解禁日は昔も今も11月11日の聖マルティンの日と決まっています。その日は各ホイリゲが自慢の新酒を提供するため、お客さんも大いに盛り上がるとか。新酒目当てなら、11月の解禁日直後を狙うのがオススメです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
夏のヨーロッパでは多くの都市で音楽やダンスのフェスティバルが開催されますが、ウィーンのすごいところは、夏だけでなく通年にわたって音楽やダンスを楽しめる催しがあることです。夏に限らずどのシーズンに行っても音楽・芸術の都ウィーンを楽しめるので、出発前に天気とともに、コンサートやオペラのスケジュールのチェックもお忘れなく!

 

ウィーンの天気を徹底分析!旅行前に知るべき7つの特徴

1. 夏と冬と、その“つなぎ”のような春と秋
2. 春は一瞬で終わり、一気に真夏が訪れる
3. 秋は早めの冬装備、冬はバッチリ防寒スタイルを推奨
4. ポイントは“重ね着”。臨機応変に対処しよう
5. 観光のベストシーズンは春〜秋。ただし真夏は注意も必要
6. 冬のウィーンは舞踏会シーズン
7. ワインの新酒(ホイリゲ)目当てなら11月にGO!

 


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