海外旅行に出かける際は渡航先の治安が気になるものです。特に最近では世界各地でテロが発生しており、イギリスも例外ではありません。ただイギリス、特にロンドンは市内至るところ、また電車やバスの中にもCCTVが設置されており、さらには街を歩いていると、警察官が巡回している姿をよく見かけ、街全体の安全意識が比較的高いと言えます。
そこで今回は、ロンドン在住の筆者が、イギリスの治安や注意すべきことについて詳しくご紹介します。
イギリスの治安は大丈夫?現地で気をつけるべき7つの事!
1. カパンは口の閉まるものを使う
イギリスは日本に比べ、スリや万引きなどの犯罪が多く発生しています。特に人が多く集まる観光地などではその被害が多いです。
日本では男性がズボンの後ろポケットに財布などを入れている姿をよく見かけますが、イギリスで後ろポケットに貴重品を入れているとあっという間に取られてしまいます。
また女性に人気のトートバッグは多くのものを入れられ、また出し入れも便利ですが、口の閉まらないタイプのものが多く、カバンの中が丸見えで、財布などの貴重品が簡単に抜き取られてしまう可能性があります。
できるだけ貴重品は口の閉まるカパンに入れ、しっかりと口を閉めて、できるだけ体に近づけて持ちましょう。
また両手が自由になるリュックサックは便利ですが、ただ、勝手にジッパーを開けられて中のものを抜き出されてしまう可能性もありますので、リュックサックには貴重品を入れないようにしましょう。
なお、男性の場合、カバンを携帯せずにポケットに貴重品を入れて出かけることも多いかと思いますが、その場合は必ずジャケットの内ポケットもしくは体の前面部分のポケットに貴重品を入れるようにしましょう。
2. 電車やバスの中で寝ない
日本では電車やバスで寝ている人を見かけることは日常茶飯事です。しかしイギリスでは、電車やバスで寝てしまうと、スリにすぐに狙われてしまいます。
イギリスでは、電車やバスの車内にもCCTVが設置されており、それらは犯罪が起こったとき、犯人追跡に役に立ちますが、まずは犯罪に巻き込まれないように気をつけることが第一です。
またロンドンでは24時間運行しているバスルート、夜間運行しているバスルート、さらに週末の夜は地下鉄も24時間運行している路線があり、大変便利ですが、そこで寝てしまうと、性的被害にあってしまう可能性もあります。くれぐれもイギリスでは電車、バスの中で寝ないようにしましょう。
3. ブランド品を見せびらかさない
一目見て高級ブランド品とわかるものを身につけていると、お金を持っていると思われ、犯罪に巻き込まれやすくなります。もちろんイギリスでも高級ブランド品は人気がありますが、見せびらかすように身につけるのではなく、さりげなく身につけるのがイギリス流です。
なお、ブランド品を身につけて、ストリートマーケットに行ったり、また夜の一人歩きやバスや電車の利用は避けるようにしましょう。犯罪に巻き込まれる可能性が高くなります。
4. カフェなどで貴重品をテーブルに置いたままにしない
紅茶の国として有名なイギリスはコーヒーも美味しく、特にロンドンなど大都市には多くのカフェがあり、カフェ巡りを楽しみにしている人も多くいると思います。
カウンターで注文する形式をとっているカフェも多くあり、そのような場合、日本では先にテーブルを確保してから、カウンターにオーダーに行くため、テーブルを確保するためにバッグや上着などを置いておくことが多いと思います。
イギリスでは荷物をテーブルに置き、そしてテーブルを離れてしまうと、離れている間に荷物が取られてしまうことが多々有ります。テーブルを確保したいがために、荷物を置いてテーブルを離れることは絶対に避けましょう。
どうしてもテーブルを確保してオーダーに行きたいときやトイレに行きたいときは、近くに座っている人にテーブルを自分のために確保してもらっておくようにお願いしてみてください。声をかけられて嫌がる人はいませんので、気軽に声をかけましょう。
5. 親しげに近づいてくる人には警戒をする
日本人はNoと言わない、抵抗しない、と思われがちです。そのため、親しげに近づいてきて、いろいろ話しかけて、こちらの注意が散漫になっているときに、貴重品をさらっと盗まれてしまったり、また性的被害にあってしまう可能性も有ります。
もちろん悪い人ばかりではなく、日本文化や日本語に興味があって、という理由で話しかけてくる人も多くいます。ただ、初対面なのにやたらと親しかったり、体を密着させてこようとする人には警戒するようにし、相手にせず、できるだけすぐにその場を離れるようにしましょう。
6. 夜の一人歩きには注意
イギリスは至るところにCCTVが設置されており、また特に週末の夜などは繁華街を中心に多くの警察官が巡回しているため、明るい場所であれば、夜一人で歩いていてもさほど不安を感じることはありません。
ただ、例えばロンドンでは以前はテムズ川より南は危険な地域と言われていて、現在は南の地域も随分と安全になってきましたが、それでもまだ特に夜は一人で歩かないほうがよい地域が多くあります。
特に慣れない土地では道に迷ってしまう可能性もあります。夜に外出する際は、できるだけ一人歩きは避けるようにしましょう。
7. クレジットカードのスキミング被害に気をつける
イギリスは日本以上にクレジットカード社会で、大型百貨店やレストランはもちろんのこと、スーパーやカフェでも利用が可能で、また支払い金額が少額であってもクレジットカードでの支払いが可能です。そのため、現金をほとんど持ち歩かなくても生活ができ、大変便利ですが、その分クレジットカードの不正使用やスキミング被害も日本より多発しています。
クレジットカードの暗証番号を入力しているときに、周りに不審な人がいないか確認するのはもちろんのこと、雰囲気のあまりよくないニュースエージェント(日本のコンビニエンスストアのようなショップ)などでのクレジットカードの使用は控えるようにしてください。
まとめ
いかがでしたか?
イギリスは比較的治安のよい国と言えますが、それでも日本に比べ、犯罪発生率は高く、また観光客はスリや置き引きの被害に遭いやすいため、日本にいるときより、自分の身は自分でしっかり守る、という安全意識を高く持つ必要があります。上記の治安情報や注意事項に留意して、ぜひ世界中の人を魅了し続ける国イギリス滞在を満喫してください。
イギリスの治安は大丈夫?現地で気をつけるべき7つの事!
1. カパンは口の閉まるものを使う
2. 電車やバスの中で寝ない
3. ブランド品を見せびらかさない
4. カフェなどで貴重品をテーブルに置いたままにしない
5. 親しげに近づいてくる人には警戒をする
6. 夜の一人歩きには注意
7. クレジットカードのスキミング被害に気をつける