イギリス人によくある名前を6つのポイントでまとめてみた

日本では毎年赤ちゃんの名前人気ランキングなどが発表され、人気のある名前が年々変わったりしますが、イギリスでも人気のある名前やよくある名前、そして流行の名前があります。そこで今回は、イギリスの名前事情について６つのポイントにまとめてご紹介します。

イギリス人によくある名前を6つのポイントでまとめてみた

1. イギリス版赤ちゃん人気名前ランキング

日本と同様に、イギリスでも毎年赤ちゃんの人気名前ランキングが発表されます。2014年発表（2013年出生の赤ちゃん対象）の人気の名前トップ5（男女別）は以下の通りです。
女の子
1位：Amelia
2位：Olivia
3位：Emily
4位：Ava
5位：Isla
男の子
1位：Oliver
2位：Jack
3位：Harry
4位：Jacob
5位：Charlie
イギリスでも赤ちゃんの名前を考える際、日本と同じように、そのとき人気の有名人等の名前をよく参考にするようです。

2. イギリス版よくある名字

日本では鈴木、佐藤、田中、山田など、よく見かける名字がありますが、イギリスにも同様によく見かける名字があります。イギリス国内でいくつか調査結果がありますが、よくある名字は概ね以下の通りです。
1位：Smith
2位：Jones
3位：Taylor
4位：Williams
5位：Brown
なお、Smith姓はイングランド中心部、Jones姓はウェールズ地方に多い、など地域によって違いもあります。

3. ニックネームで呼び合う

イギリスでは名前をニックネーム（省略形）で呼び合うことが多いです。それどころか、しばらくして、今まで呼んでいたのはニックネームで本名ではなかった、ということをしばらくして知ることも多々あります。また、友達同士ならず、ビジネスシーンなどでも、最初に正式な名前を告げ、そのあとに「Call me ○○」などと自己紹介をし、ニックネームで呼ばれる方を好まれる方もいます。
以下に主なニックネームを記します。
女性：
Angela（本名）→ Angie
Catherine（本名）→ Cathy
Deborah（本名）→ Debbie
Patricia（本名）→ Pat
Rebecca（本名）→ Becky
男性：
Anthony（本名）→ Tony
Daniel（本名）→ Dan
Harold（本名）→ Harry
Jonathan（本名）→ Jon
Mathew（本名）→ Mat

4. イギリス的名前のつけ方

1の項目でも少し述べましたが、日本と同様、イギリスでも子供が生まれて名前をつけるとき、そのとき人気のある有名人の名前やご両親の名前を参考にすることが多いようです。また声に出したときのイメージなども重要視します。ただ、日本の場合は新しい名前が次から次へと生み出されていきますが、イギリスの場合は聖書に由来した名前をつけることが多く、昔も今も変わらない名前が多い、というところが日本と大きく違うところです。

5. それぞれの名前（ファーストネーム）に意味がある

その4の項目で述べました通り、イギリス人の名前（ファーストネーム）の多くは聖書に由来しており、そしてそれぞれの名前に意味があります。以下にいくつか例を示します。
女性：
Bridget：卓抜した能力
Catherine：純潔な
Emma：普遍的な
Irene：平和
Mary：神の贈り
物
男性：
Alexander：人民の守護者
Brian：高貴な
Jeremy ：神に選ばれし者
Richard：力強い支配者
Robert：輝かしい名誉

6. 名字にもそれぞれ意味がある

その5の項目では、名前（ファーストネーム）の意味についてお話しましたが、名字についても、それぞれの名前に意味があります。職業を示すもの、出身を示すもの様々ありますが、以下にいくつか例を示します。
Churchill：教会の丘
Lee：牧草地の住人
Newman：新参者
Smith：鍛冶屋
Taylor：仕立て屋
先にその2の項目でよくある名字のお話をしましたが、そこに名前の連ねていたSmith姓、Taylor姓とも、職業を示す言葉であり、現在Smith姓やTaylor姓が多いということは、過去にいかにイギリス国内に鍛冶屋と仕立て屋が多く存在していたということなのかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
普段何気に耳にしていたイギリス人の名前もいろいろ意味があることがおわかりいただけたかと思います。イギリス人の名前をそのまま日本人に使うのは難しいかと思いますが、たとえばこれからペットなどを買われる予定のある方などは、ペットの名前をイギリス的な名前のつけ方や由来を参考にしてみてもいいかもしれませんね。